今回は本ではなく、私たちが取り組んでいる活動についてのご紹介です。
【リトチャレとは?】
「リトチャレ」とは、「リトル・チャレンジ」の略です。
リトチャレでは、子どもが自分自身で小さな挑戦をすることで、自分の人生を選択していく力を身につけていく取り組みをしています。
具体的には、パティシエやゲームデザイナーなど、子どもがなりたい職業の人に直接インタビューをするイベントを開催し、子どもが自分から大人にインタビューをしたり、自分の感想をみんなの前で発表したりと、小さな挑戦をしてもらうというイベントを開催しています。
このイベントにより、子どもに実際の職業をイメージしてもらったり、様々な職業の人に直接触れることで、自分が将来どんな仕事に就きたいのかを考えてもらうのが狙いです。
また Zoomを使ってオンラインで行うことで、どの地域の方でも参加できるようにしています。
【活動のきっかけ】
リトチャレが生まれたきっかけは、大学生の就職サポートをしている運営の優さんからの声でした。
今の大学生は、就職の際に大企業や公務員を希望したり、待遇や給与面での希望ばかり気にするのですが、具体的な仕事内容が見えないままなので、仕事の意義が見出せずに数年で辞めてしまう卒業生が多いそうです。
その原因の一つに、職業を選ぶ際の子どもや親の視点が狭い事がありました。
子どもが将来、自分の職業を選ぶときに指針となるものは何でしょうか?
大抵は親や教師、またはメディアなどを参考にしていると思います。
その時に大人は、自分と同じ職業や、公務員や大企業など安定した会社を無意識に勧めることが多いのではないでしょうか。
また、自営業やスタートアップ企業は不安定だから危ないと、大学側に実際に止めにくる親御さんもいるそうです。
しかしそれでは子供が本当に望む仕事は見つかりません。
子どもが本当に自分の将来を考えて職業を選ぶためには、小さな頃から様々な職業に触れて、自分の視点を増やすことではないでしょうか。
また、もう一つの問題として子ども達の多くが「失敗を極度に恐れる」という傾向があるそうです。
なので、自分がやりたいけど不安定な職より、安定した公務員や大企業に偏ってしまうとのことでした。
しかし、大人になると分かりますが、人生は失敗の連続です。むしろ失敗しなければ道は見えてきません。
以前、Chisatoさんが以前書かれた「Fail fast(早く失敗する)」の記事で書かれていた内容を読んで、これこそが安心して人は成長できる土台だと思いました。
しかし、失敗を推奨する企業や学校は残念ながら珍しいため、子ども達は大きな失敗を避けながら大人になります。
でも、大人になってから致命的な失敗をすると、そのまま立ち直れなくなることもあるでしょう。
そのような悲しい事がないよう、子供のうちから小さなチャレンジをして、小さな失敗をたくさんさせたい。
転んで擦りむいても、自分で立ち上がれる力を身につけてほしいと思って「リトチャレ」を始めました。
みんなで話し合って、子どもにチャレンジさせるためには、まず大人がいかに失敗して強くなったのか、自分の憧れの職業の人がたくさんの失敗を積み重ねたから今の夢を掴んだのだ、というお話を聞いてもらうことで、失敗してもいいんだと教えることにしました。
他にも、学校以外の子どもたちとの交流を持つことで、子ども達が複数の活動拠点を持ってもらうことも考えています。
いろんな想いが溢れすぎて、まだ全部はまとめきれていませんが、回を重ねるごとに改善点も見え、少しずつ形になってきています。
【今までのリトチャレ活動内容】
今までの活動履歴は、こちらの note で公開しています。
今まで、
・みんなに美味しいマグロを食べてもらいたいと始めたマグロ専門の居酒屋さん
・日本酒とコラボしたガトーショコラを作ったパティシエさん
・自分の夢を諦めずに大学を中退し、夢を叶えたゲームデザイナーさん
・自分の絵を SNS で発信することで、自分の道を歩み出したイラストレーターさん
・好奇心だけで海外に飛び出し、モデル業と二足の草鞋を履くワインソムリエさん
など5回インタビューを行い、現在4記事まで公開しています。
どの回も、子ども達は自分の知らない仕事内容に興味津々です。
いつもは内気な女の子が自分からたくさん質問したり、たくさん失敗した大人の話を聞いた小学1年生の子が「失敗ってしてもいいんだ、、」と何度もつぶやく姿がとても印象的でした。
そして、そんな子どものチャレンジを見ていた保護者の方からも、我が子の自発的な姿にビックリしたり、自分の知らない職業に興味を持ってもらえたりと、親子で語り合う姿も見られます。
少しずつではありますが、こうやって親子で様々な職業の形に触れて、もっと子どもの将来を色々な視点から見てもらえる手助けになればと思ってます。
【リトチャレ参加募集中!】
まだリトチャレは活動をスタートして日が浅いので、内輪の子ども達だけで実験的に開催していましたが、できるだけ大きな輪にしたいと思って、アバタローさんにご相談した上で、リベルで告知させて頂けることになりました。
今は、毎月1〜2回のイベントを行っており、オープン LINE に登録してもらうことで、希望する職業のインタビューの参加が可能です。
このような活動を知ってもらうと共に、ぜひ自分の子どもにもチャレンジさせたい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらのオープンLINEから登録をお願いします。
もちろんリベル以外の方でも大丈夫です!ご友人などたくさんの方にご紹介して頂けるととても嬉しいです。
現在は小学生を対象としたイベントのみですが、将来的には中学生や高校生対象のイベントも開催したいと思っています。
まだまだ手探り状態で、運営側もアップアップなのですが、子ども達が自分で生きる力を身につけてもらえればと、みんな同じ気持ちで頑張っています。
現在は無料開催であり、運営側もみんな手弁当でボランティアとして活動していますが、将来的には実際にものづくりのチャレンジもできるように拡大したいと思っていますし、子ども達のために頑張ってくれるインタビュアーの方に謝礼もお支払いしたいと考えています。
そのため、将来的には有料化を検討していますので、ご賛同頂けると幸いです。
【次回のリトチャレ開催内容】
次回開催は、3月12日(土)17時にパン屋さんのインタビューを予定しています。
パン屋さんは、地産地消でお米をもっと食べてほしいという思いから米粉パンを作っている高谷ベーカリーさんです。
オープン LINE では、パン屋さんへの質問を受け付けていますので、よろしければぜひご参加ください。
(ちなみに私は書紀なので、イベントでは一切発言しておりません。笑)
子どもの未来を考えるきっかけや、お子さんと一緒に新しいチャレンジをしたい!と思っている方々のご参加を、ぜひぜひお待ちしております!!
登録はこちらのオープンLINEからどうぞー。
2022/02/22 12:07